看護師の仕事にストレスは付き物で、大多数の看護師がストレスを抱えながらも懸命に職務をこなしています。
他職種に比べると看護師の労働負荷は非常に大きく、尽きることのない仕事による肉体的疲労と日勤・夜勤が不規則に入り乱れる勤務体系により、メンタルヘルスにおいて看護師はハイリスクだと言えます。
また、真面目で責任感がある人ほど大変な仕事を任され疲弊していく傾向があります。
自分では仕事量の調整や負荷のコントロールができない職種であるため、ストレスを解消できないままでいると、いずれ体やメンタルに不調をきたしかねません。

仕事量が多いほか、女性が大多数の職場ならではの人間関係のストレスもあります。
どこの職場にも一癖も二癖もある人はいるもので、その人が上のポジションにいる場合はなかなか声を上げる人がおらず、特定の人に対して嫌がらせが公然と行われることもあります。
そのような厄介な人とは距離を取る努力をするべきですが、大きなストレスを感じるようなら師長や主任に相談しましょう。

また、自分のスキル不足で患者に十分な看護ができていない場合、命に関わるような医療ミスを起こすかもしれないという不安感が大変なストレスになります。
そのような緊張感は看護師として成長するうえで必要なものですが、肉体的・精神的ストレスが許容範囲を超えると実際に人為的ミスにつながる恐れもあるので、自分なりのストレス発散方法を確立しておくと良いでしょう。

もしどのような対策を取ってもストレスを解消できない場合、思い切って転職する方法もあります。
上記で述べたように、ストレスを溜め込みすぎては体やメンタルに不調をきたしかねません。
そうなってからでは遅いので、絶えきれないと思ったら無理なく仕事に取り組める職場探しを早めに行うべきでしょう。